さくらの戦略♪
こんにちは。ブログをご覧いただきありがとうございます。
結婚相談所 東京 / 渋谷 パールウエディングのカウンセラー佐橋です。
今年もたくさんの桜を見ることができました。心待ちにしていた春の訪れを感じさせてくれる桜の開花していく様にはいつも胸を躍らせずにいられません。そして満開になった時には、その美しさに圧倒され、うっとりとした心地で愛でながら、このままずっと咲いていれば良いのになとも思います。
とはいえ、そうは都合良くまいりません。次第に緑の葉が目立ってきて、そろそろ南関東の桜の花は見納めとなってきているようです。けれども、ここ数日は桜並木を歩くと美しい花びらがはらはらと頭上から舞い落りてきて違った趣をみせてくれています。
見上げた満開に咲き乱れる桜も華やかだけれども、薄紅色の小さな花びらが舞い落ちる可憐な様子もまた美しく心惹かれます。
過ぎ去っていく夏を惜しむのと同時に、一抹の寂しさと、なにか感傷的な想いが交錯します。一方で少し風が吹くと刹那に散っていく、あまりにも潔い様子。
いずれにしても、自分が散って欲しくないと思うのと合わせて、あがなうことのできない運命に身をゆだねざるをえない桜に対する憐みの気持ち
きっともっと咲いていたいだろうに可哀そうに・・・
という思いが私の胸にはいつもありました。そう、あ・り・ま・し・た・昨年までは!
けれども昨年ふと思いついて、桜の花の構造について少し調べてみるとその考えが一変しました。
桜は無理やり散らされて可哀そうと思っていたのは全くの誤りだったようです。
桜は開花して受粉が済むと離層の準備をします。ハチなどにより受粉が終わると花びらの付け根の部分に離層という細胞層が形成され花びらとの接着が緩められる仕組みになっています。
つまり、することをし終わって、さあもう良いとなったら意識的に切り離ししやすいようにしておく。そして風が吹けば思惑通りに花びらは散っていく・・
そう、すべて計画的な行動なのです。
まあこれは多くの植物で取り入れられている仕組みです。そういえば子供の頃に理科の授業でならっていたかもしれません。でも完全に忘れていました。
桜は受粉というステップをさっさと終了して、さあ次のステップへ、と前に向かっているのですね。
そうです、ステップを進めなければなりません。計画的に着実に。
春の強い風にさらされながらも、枝をくねらせてしなやかにやり過ごしていく。
はかなく見せて、そして実は強い。
それにしても桜はなぜ散り際までも、こんなに美しいのでしょうか?
花びらが落ちてくると思えば舞い上がり、手のひらで受けとめようとしても、決して収まらずに踊るようにしながらすり抜けていく、まるで人を魅了する業を身につけているかのような自然な振る舞い、そんな桜に心奪われずにいられません。